資格を取得して保育士として働く場合には、ほとんどの方は保育園等の児童保育施設に就職を決めます。その中でも多くの保育士が希望するのが公立認可を受けた保育園となります。
ここでは公務員試験に合格をする必要がありますが、ほとんどの地方公共団体で行う試験では保育士の資格試験に関するものが中心となっています。そのため合格しやすい公務員試験となります。
私立の保育園にも保育士の人が多く就職していますが、採用試験はそれぞれの保育園で個性があるようで統一された採用試験となっておりません。
ただし、この児童保育施設以外にも保育士の就職先はあります。具体的にどういった施設があるのか、下記に紹介します。
保育所・児童厚生施設・児童館や児童遊園など
まずは保育所です。父兄が労働や病気などの理由で子供を預ける施設で、認可保育所と認可外保育所があります。次に児童厚生施設。ここは児童が、健康に遊ぶことができる場所を提供している児童館や児童遊園などの施設になります。
次に、母子生活支援施設です。ここの施設では、母子家庭の子供の自立ができるまで、子供の生活を支援します。乳児院という施設もありますが、ここは児童福祉法に基づいて設立され、子供の面倒を見る保護者のいない小学校入学前の乳児から児童の支援や援助を行っています。
他には、障害児施設等もあります。知的障害や盲ろうあの子供の保護を行い独立した事実ができる手助けを行う施設です。そして、児童養護施設です。保護者がいない児童や虐待を受けた児童のための養護を行う施設になります。
このように非常に多くの働く場所があることがわかります。この中でも、保育士の就職先で注目されてきているのは民間企業が経営しているベビーシッターやベビーホテルなどの一時預り所などで、これらの求人は増加の傾向にあります。
また、認可外保育施設で民間企業が行っている施設が増えてきていますが、中には国や地方公共団体の決めている基準を満たしていないこともあり、設備等については不十分なことが多いです。
しかし、待機児童の心配を懸念する両親にとっては大変重要な役割を果たしている施設といえます。
多くの保育士が就職を希望する認可保育園の場合には、勤務時間は原則として8時間労働となっていますが、保育園の場合には延長保育や早朝保育などもあり勤務する時間帯がシフトによって変わってきます。
さらに大変な就職先は児童養護施設です。児童養護施設では24時間中児童をサポートしていかなければならないので、通常の勤務だけでなく夜勤となる夜のシフトも存在しています。
したがって勤務時間が1日8時間ではなく12時間となる児童養護施設もあり勤務時間のシフトは大変です。保育士として就職をまたは転職や復職を考えている場合には、希望する勤務先の情報を収集することから始めます。
働く場所の地域を考える
また、別の地域に出て働こうと考えている場合は人口が密集していて需要のある地域での就職を考えるのも一つの手です。
例えば、都内で保育士としての就職を考えた場合、待機児童の増加に伴い保育士の需要が高まっているのが現状です。
その結果都内の保育士求人数は年々増加傾向にあり、実際に求人サイトで保育関連の東京での求人数を見てみると
保育求人数データ(平成30年3月22日現在)
ハローワーク求人情報:4770件
保育情報どっとこむ:4445件
保育士求人ナビ:18960件
のようにとても多くの求人が出ているのが分かります。
このように別地域での就職を考えている場合は、まず求人サイトなどを利用し求人状況はどのようになっているかを確認してから
行動を起こすことが大切となってきます。