保育士の給料
ニュースなどで、その仕事のハードさに比べて保育士の給料は少ないと報道されています。
なぜハードな仕事なのに、保育士の給料が少ないかですが、一般的に給料というのは、少ない人数で高額な商品を売るほど高くなります。
安い商品を多くの人を使って売らなければならないような業種については、平均単価が低くなります。
保育というのは給料体系が後者であり、がんばって子供を育てているシングルマザーなどを相手に子育てのサポートを行わなければならない仕事です。
ただし、お客様が裕福な家庭ばかりの場合であれば、給料は高くなります。
ニュースで話題になっているのはお金持ちの家庭の子供ではなく、ごく普通の家庭の子供について取り上げられているのでしょう。
保育は人手不足な業界なので就職はしやすいものの、給料に比べて仕事内容がハードだと離職率が高くなります。
一人の保育士が大勢の子供の面倒を見なければならないような職場だと、仕事は相当ハードなものになってしまうでしょう。
保育士の年収
保育士の平均年収は310万円程度で、これは一般的なサラリーマンの平均年収並みの水準です。
平均月収で考えると21万円、平均時給は1,247円となっています。
正規の職員であれば、この中から年金や健康保険などが引かれることになるので、手取りにすると16~17万円くらいが相場となります。
しかし、現在は非正規雇用も増えてきており、アルバイトやパートになればフルタイムで働けないため、手取りはもっと低くなるかもしれません。
9時~5時で帰れるサラリーマンであれば、この年収は悪くありません。
しかし、保育の仕事は、5時以降に「延長保育」があるのが一般的で、帰宅はかなり遅い時間になります。
対象が子供なので、効率的に仕事を行うのが難しい職種でもあります。
多くの保育士は子供が好きで、子供達を育てるというやりがいのある仕事であることから、仕事内容は決して悪いものではありません。
しかし、いくら子供が好きでも、安い給料で拘束時間が長くなると、自分の家庭にかける時間が少なくなってしまいます。
保育士の昇給
保育士になったばかりの頃は給料が安くても、長く勤め続ける間には昇給もあります。
保育は女性の多い職場であり資格も持っていますから、結婚や出産をした後に職場復帰が可能です。
ほかの仕事に比べると、仕事に復帰しやすいというのは大きなメリットです。
自分が子供を生んだときも、優先的に元の職場に子供を預けることも可能なのではないでしょうか。
自分が再就職した保育園に、我が子と一緒に通うという選択もあります。
現代は保育園を探すのがたいへんな時代になってきていますから、このような選択まで含めれば、たとえ給料が安くてもほかのメリットを見つけることもできそうです。